瞑想は集中力を高め、成績を上げる
『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』
2005年2月15日
新しい研究は、米国の学校で超越瞑想を教えるべきであるという主張を後押ししているようです。その研究の結果によると、超越瞑想は生徒の集中力を高める手段となり、身体的・精神的な健康を促進する方法となります。
瞑想している人たちによれば、毎日瞑想している生徒は、落ち着きがあり、気が散りにくく、ストレスが少なく、暴力的な行動をとる傾向が少ないということです。
『アメリカン・ジャーナル・オブ・ハイパーテンション』4月号に掲載された、ジョージア州オーガスタのジョージア医科大学での研究によりますと、超越瞑想によってアフリカ系米国人の若者たちの高血圧が緩和したことがわかりました。この研究では、ジョージア州オーガスタの都市のスラム街に住む、高血圧の黒人の若者156人を追跡調査しました。15分間の超越瞑想を1日に2回実践した若者は、瞑想を行わずに健康教育のクラスを受講した若者たちと比較して、4か月の間に日中の血圧が順調に下がっていきました。
この瞑想は50年前にマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーが創始したもので、1日に約20分間、あるマントラを心の中で繰り返します。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の医学研究者ロバート・キース・ワレス博士が、超越瞑想の生理的効果に関する研究を発表した後、この瞑想は学校にも導入されるようになりました。
それ以来、ハーバード大学、スタンフォード大学、UCLAなどで行われた研究は、超越瞑想はストレスを和らげ、身体・精神の両面で健康や行動を改善するという結果が示されました。
これらの研究に支持されて、全米の教育者、父兄、医師のグループが、生徒の間で増大する不安や暴力や抑鬱への有効な対策として超越瞑想に目を向けるようになりました。昨年、「ストレスフリー・スクール・コミッティー」がニューヨーク、ワシントン、ロサンザルス、シカゴ、その他の都市で設立されました。これらのコミッティーは、超越瞑想が生徒と教師にもたらす効果についての情報を提供する役割を果たしています。
「超越瞑想は、深遠な生理学的効果をもたらす簡単な精神的技法です」とギャリー・カプラン博士は語ります。カプラン博士は、神経学者であり、ニューヨーク大学医学部の臨床準教授、ニューヨークの「ストレスフリー・スクール・コミッティー」の委員長を務めています。「超越瞑想は安らぎに満ちた鋭敏さという状態を生みだします。その結果、身体面では深い休息と若返りがもたらされ、精神面では創造性、明晰さ、知性が向上します」。
しかし、学校に超越瞑想を導入しようとする初期の取り組みには賛否両論がありました。反対派は超越瞑想は宗教的な実践方法であると批判し、1970年代半ばに批判者のグループがニュージャージーのいくつかの高校を相手に訴訟を起こして、それらの学校に超越瞑想の採用を取り消させました。当時、ニュージャージーの裁判所は、超越瞑想には宗教的な色彩があり、したがって公立学校でそれを教えることはできないという判決を下したのです。
「教育に携わる人々にとってそれが難題となっています。超越瞑想はインドのヴェーダの精神的伝統に根ざしていますが、宗教的な実践方法ではありません」とカプラン博士は言います。
ワシントン近郊の犯罪の多い地域にあるフレッチャー・ジョンソン・スクールという小・中学校では、瞑想によって生徒の成績が上がり、ケンカが少なくなったと報告されています。10年前に超越瞑想を導入したジョージ・ラザフォード校長は、「私たちはすぐに効果を目の当たりにしました」と語ります。
彼はこう続けます。「学校周辺では多くの暴力犯罪がありました。しかし、わが校で超越瞑想の実習を始めた後、生徒たちは穏やかになりました。ケンカが少なくなり、出席率が上がりました。生徒たちの共通テストの成績が上がりました。超越瞑想は生徒たちのストレスを取り除くのに役立ちました」
現在はワシントンの「理想のアカデミー」の校長を務めるラザフォード氏は、教師の燃え尽き症候群に対抗するため教師に超越瞑想を指導しています。
デトロイトのナタキ・タリバー・スクールハウスという小・中学校では、生徒と教師が過去7年間、超越瞑想を1日2回実践してきました。同校の共同創立者であり校長であるカルメン・ヌマンディさんは、「今日の世界が抱える巨大なストレスを考えると、子供たちも、大人たちと同様に、休息をとって緊張を和らげる方法を学ぶ必要があります」と語ります。
ミシガン大学の補完・代替医療センターの教育担当責任者であるリタ・ベン氏が指揮を執った最近の研究では、ナタキ・タリバー・スクールハウスの瞑想している生徒は、デトロイトの他の学校の瞑想していない生徒と比較すると、幸福感が大きく、ストレスを上手に処理でき、自己評価が高く、仲間と良好な関係を築いていることがわかりました。
メリーランド州シルバースプリングにある学習障害児の私立学校であるチェルシー・スクールで2004年4月に行われた研究によれば、超越瞑想は、子供たちの情緒的・社会的発達を改善するだけでなく、注意欠陥多動障害などの脳障害の治療にも効果があることがわかりました。
「私たちは、生徒たちが超越瞑想を学ぶ前と学ぶ後を比較しました」と、この研究の責任者であったサリナ・グロスワルドさんは語ります。彼女は、ヴァージニア州アレクサンドリアの医学教育コンサルティング会社、SJグロスワルド&アソシエーツの社長です。「3か月の間、10分間の超越瞑想を毎日回実践した子供たちは、落ち着きが増し、注意散漫になることが減り、ストレスが少なくなり、怒りや欲求不満をより上手にコントロールできるようになったことが確認されました」。 |